さて、中標津の話に戻りますね
中標津町の方から、ぜひ取材してほしい
牧場があるということで
行ってまいりましたRARA Farm 中標津。
大きくて、まだ新しい牧場です🐄
まずどんなトコなのか、
お話を聞いてみましょうね👂ご案内いただいたのは、
専務取締役の河内谷 義一さん。
この方経歴が面白いんですが、
そちらについては後ほど
このRARAファームは6年前の
2016年に設立された施設。
中標津は酪農が基幹産業ですが、
近年酪農家の戸数はかなり減ってきてて
昔300戸以上あったのが、
今は半分以下の120~130戸に💦
酪農家が減ると乳量も減って、
町に及ぼす経済的な影響が大きい。
そこで生産力を維持するために
農協が中心となって大きな牧場を作り、
更に新しく酪農に取り組む人達のための
研修機能も持たせようという目的で、
JA中標津が大部分を出資して出来たのです。新しく酪農を始めようという人は
そうそう多くはないみたいだけど、
たとえば牧場に婿入りした農業未経験者とか
最近だと特定技能外国人として
ベトナムとかから来た研修生などに
研修を行ったりしてるそうですよ。こうした地元の努力もあって、
酪農家の戸数は減りつつも、
離農した酪農家の農地を残った人が取得して、
投資して牧場を大きくすることによって
牛の数や乳量は増えてきてるそうですね
では説明を聞いたところで、
実際どんな最先端の設備があるのか
牧場を見ていきましょー!まずは基本的なところから
こちらは「ミルキングパーラ」。
牛の搾乳(乳しぼり)をする装置ですね。で、搾られた生乳はコチラの
「バルククーラー」で冷蔵保存されます。更にもっと最新鋭のマシンがあるということで
向かった先にあったのは…搾乳ロボット🤖
全く人の手を使わずに乳しぼりが出来る
写真じゃ伝わりづらいけど、
実はブログが最近アップグレードして
短い動画も載せれるようになったんで、
動画で見ていただきましょー
センサーで乳房の位置を検出して、
スポッと搾乳機を付けてくみたい
スゴい!酪農もこんなに進化したのか!
ってビックリしてたら、
最近は搾乳ロボット取り入れてる牧場
実際結構あるんだって
ちなみに搾乳ロボットあるんだったら
手作業で搾乳する「ミルキングパーラ」
いらないんじゃないの?って思ったら、
牛は歳をとると乳房の位置が崩れてきて
ロボットでの搾乳がしづらくなるんで
手作業での搾乳も必要らしい
勉強になります
次は「初期哺乳舎」へ。生まれて間もない仔牛たちのいる建物。会うたび書いてるけど、
ホント仔牛ってめんこいよね~
RARAファームでは牛を年代別の牛舎で
分けて飼育してるそうで、
次に向かったのは「哺乳舎」。さっきよりちょっと大きくなった
仔牛がいますが…みんなが並んでる先にあるのは…
「哺乳ロボット」。
またしてもロボットの登場ですが
こちらも動画でご紹介↓
一生懸命ミルク飲んでる仔牛がまためんこい
そして次は「成牛舎」。一番現役バリバリで働いてる
大人の牛たちの牛舎ですね🐄
ココでも面白いマシンがありまして↑こーいうの。
コレは通称「餌寄せロボット」といって、牛たちが食べ散らかした餌を
こんな風にキレイに掃除?します
現在ココで飼育されてる牛は約850頭🐄
うち搾乳してるのは約500頭だそうですが、
(一部肉牛も飼育してます)
酪農もいろいろ進化してるんですね~
ちなみに冒頭で登場した河内谷さん。
元々地元の方かと思ってたら、
名前の通り大阪は河内のご出身なんだとか
現在66歳の河内谷さんですが、
20歳の頃大学受験で浪人中、
昔北海道で獣医していた人が近所にいて
「気分転換に北海道の牧場に行って来たら?」
と言われ、厚岸町の牧場で
酪農実習生として3ヵ月ほど働いたそうです。
そこで牛の種付けを行う「人工授精師」
という仕事に興味を持つようになり、
勉強して人工受精師の免許を取り、
中標津の農業共済組合に就職、
その後農協職員を経て今に至るという
なかなか波乱万丈な人生を送ってきた方。
人生って何が転機になるかわかんないから
オモシロいですよね
そして取材後、河内谷さんが
おもむろに羽織ったのは…よく見覚えのあるこのユニフォーム🐯
やっぱり大阪出身というコトで
生粋の阪神ファンらしいです「日本シリーズで会いましょう!」
というメッセージを贈られたけど…
今シーズンはウチ次第…かな?