乗馬倶楽部のイベントが無事終わって
ちょっとホッとしてるとこですが、
今日はまた違ったお話をしますね![]()
半月ほど前になるけど、
十勝の広尾町に行きました!
って撮って出しで紹介したの、
皆さん覚えてます?
今回はその話になりますが、
実はコチラこれまで何度か取り上げた
SC活動「スターティング・ナイン」
関連の取材でした!![]()
まず広尾町のざっくり紹介ですが、
場所はこのへん↓
十勝の南端、襟裳岬の手前。
エスコンからは250km弱、
3時間45分ほどかかる場所になります。
広尾サンタランドが有名。
十勝港があって、シシャモの水揚げ日本一。
そして横綱北勝海(現八角理事長)の出身地![]()
さてそんな広尾町ですが、
今回取材にお邪魔したのはコチラ↓
「しいたけ生産協同組合」と書かれた
建物の向こうにガラス張りのハウス。
そして取材に応じてくれたのは…
「e-Combu」代表取締役社長の
大砂 百恵さん。
この「e-Combu」というのが
今回の取材対象になる事業なんだけど、
スターティング・ナインの申請書を見ると、
「地球温暖化の原因の一つになっている
牛のゲップに含まれるメタンガスを
減らせる飼料を、浜に打ち上げられた
未活用の昆布から作る」とのこと。
…ん?牛のゲップが地球温暖化の一因?
そうだったの?![]()
…などと思いつつ取材開始![]()
大砂さんは稚内生まれで
現在は札幌市内に在住。
そしてこの事業も起こしながら
現在小樽商科大学の学生として
大学にも通っています。
以前から宇宙に興味があった大砂さんは
高校1年生の時にアメリカに留学。
スペースシャトルを見に行ったりしたけど、
アメリカでの生活の中でホームレスに
物乞いされたりした体験などを通して、
最先端の宇宙技術を追いかけるよりも
もっと周囲で助けるべき人が
いるんじゃないか?と、
社会課題の解決に興味を持ったそうです。
そのために自分のできることって
何だろう?と考えた時、
「もったいない」を減らすことに着目。
身の周りにある「もったいない」について
考えるようになりました。
最初はコーヒーかすなんかも扱ってたけど、
もっと自分のアイデンティティーを
活かせる物ってないんだろうか…?
と模索してたそうなんですね。
そんな中、札幌から小樽の大学に通う
JRの車窓から目に留まったのが
浜辺に打ち上げられた昆布だったんです。
大砂さんが生まれ故郷の稚内に
住んでたのは3~4才頃まで。
当然あまり記憶はないんだけど、
かつて利尻昆布の漁師をしてた
ひいおじいさんが小学生の頃まで
ご存命だったそうで、
そのひいおじいさんとの思い出や、
お母さんが子どもの頃
コンブ漁の手伝いをしてたという話が
電車の車窓から見えた浜辺の昆布と繋がって
「もったいない昆布を減らしたい!」
という目標が芽生えたそうです。
こうして目標が定まった大砂さんですが、
でも何もないところからどうやって
事業を立ち上げてったんでしょうか?
2022年の夏、大学1年生の時に
この活動に着手した大砂さん。
昆布漁師はひいおじいさんの代で
終わってしまったので、故郷の稚内では
昆布漁師のツテはなかったそうです。
そこである人材育成プログラムに参加して、
その中で出会った、現副代表を務める
錦古里大河(にしきごり・たいが)さん
(↓の写真左)とチームを組んで、
一緒に車で道南や道東など道内海岸沿いの
様々な場所を見て回ったそうなんですね。
皆さんも道内の海沿いの道を走った時、
各地の浜辺にこんなふうに
昆布が大量に打ち上げられてるのを
目にしたコトないですか?↓
大砂さんが広尾町と出会ったのは
その年(2022年)の秋。
どこの昆布を使おうかと考えてた時、
広尾周辺が道内で一番多く
昆布が浜に打ち上げられてる
印象を受けたそうなんですね。
そして、広尾で出会った
ある昆布漁師さんの存在も、
広尾を選ぶキッカケになりました。
広尾町で採れる昆布は「日高昆布」。
でも、襟裳岬の反対側にあたる
日高地方で採れる日高昆布ほど
ブランドとして活用されてないそうなんです。
しかし広尾で会ったその漁師さんは
それをどう価値化するか真剣に考えてて、
この漁師さんとなら一緒に戦えるんじゃないか?
と惹かれるモノがあったんだとか。
そんな出会いも経て、「e-Combu」は
広尾町を拠点に展開していくことに決定。
そして2023年4月、副代表の錦古里さんが
広尾の地域おこし協力隊員に就任して
広尾町内に移住。
こうして本格的にプロジェクトが
開始することになったワケですが、
実際どんなことをしているのかなどの話は
長くなるんでまた次回に!![]()