雨竜米物語⓪~エピソードゼロ編~

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3月末、雨竜町へのファイナル訪問。

最後のご挨拶という意味もあったけど、

このタイミングでぜひ見ておきたいものがありました。

それが、この1年間取材を続けてきた

雨竜米暑寒メロンの春前の様子。

年度初めの取材は4月下旬からだったけど、

その前にも色々作業があるハズなんですよね。

というコトで、お米とメロンのいわば

「エピソードゼロ」の模様を取材して来ましたよ

 

まず向かった先はコチラ↓合同会社幸和。

季節ごとに取材させていただいた、

米農家さんです。お話を聞いたのは金山 勇太さん。

これまで何度も取材させていただいてます

去年4月の最初の取材では、

「播種」(はしゅ)と呼ばれる種まき作業を

見学・体験させてもらったけど、

その前にはどんな作業があるんですか?

…ぶっちゃけ言うと、3月末のこの時点で

まだ本格的な作業は始まってません

後ろに写ってるビニールハウスは

「育苗(いくびょう)ハウス」というんですが、

ハウスはまだ骨組みだけの状態。

ここにビニールを張るのはもう少し先、

3月末~4月頭くらいの時期だそうです。現状ハウスの中はまだこんな状態だけど、

ビニールを張った後に

ハウスの中の土を起こして肥料をまき、

整地してから播種作業へと入るそうですね。

そして稲の種まきは大体4月20日前後、

つまりちょうど今くらいの時期、

そして約30日間ハウス内で育苗してから

5/20前後に田植えが始まる。

これが最初の流れになります。

ところでさっきから気になってるのが…向こう側の田んぼの中にこういう

土の山がいくつもあるんだけど、

コレって何ですか?これは「客土」(きゃくど)と言って、

田んぼの土壌を改善するために

湖底とかに溜まってる養分の多い土を

持って来てるらしいですね。

田んぼは身の周りにいっぱいあるけど、

こういうのは初めて見た気がする😲

 

取材後、これまで何度か定点観察してる

幸和さんの田んぼを最後に見に行きました。3月末時点ではこんな感じ↑ちなみに斜めに入ってるこの線は

「水抜き用の溝」だそうです。

しかしこうやって1年間定点観察してると

季節の移り変わりが一目瞭然ですね↑4月↑5月↑6月↑8月↑9月上旬↑そして9月下旬。

きっと今年もこうやって

雨竜米の1年が繰り返されるんでしょうね🌾

 

帰り道、雪解け水の残ってる田んぼに

白鳥の群れがいました。3月くらいになると、こうやって

白鳥やマガン(雁)のような渡り鳥が

北海道にはたくさんやってきます。

北広島の近くでもよく見られますよ

4月の今はもうほぼいなくなっちゃったけど、

こういう季節を告げる風景を楽しめるのも

北海道に暮らす喜びのひとつですね

 

~おまけ~幸和さんとこで見掛けた、

牧場ネコならぬ農家ネコ🐱

牧場ネコはみんな懐こいけど、

この子も懐こくて可愛かったな~