B・Bコラム#3 B・B命名秘話③~「ブリスキー」じゃなく「B・B」です!~

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B・Bコラム再掲第3回。

今回は「命名秘話」の最終回になります。

では早速どうぞ!

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#3 B・B命名秘話③~「ブリスキー」じゃなく「B・B」です!~

(2004年5月1日)

最後の最後になって、社内で「やっぱりB・Bはマズいんじゃないか?」っていう声が上がったんです。「通称『ブリスキー』でいいんじゃないの?」と…。

しかし、この意見には僕が強硬に反対しました。理由は2つ。「ブリスキー」では小さな子どもや他球団のファンに覚えてもらえないのでは?という不安があったのと、せっかく公募したんだから、極力沢山の方の意見を取り入れた形にしたかった。

“brisk”って単語からの命名は、確かにセンス的には素晴らしいと思いますよ。でも「ブリスキー」と「ビービー」では、どちらが覚えやすく呼びやすいかは一目瞭然ですよね?球場でお客さんが僕の名前を呼んでくれる時、サインを書く時…色々な場面でどんな名前が良いのか、僕は今までの経験から充分に分かっているつもりです。また、他球団のマスコットの名前を見ると、ほとんどがチームの愛称に関係ある名前になってますけど、前回も話した通り、ウチの場合「ファイターズ」にちなんだ名前は出尽くした感があるんですよ。だから、どうせチーム名と関係ない名前にするんだったら、極力覚えやすく呼びやすい名前にしたかった。

それから、あのイラストに対する色々な声は他の誰よりも僕がよく知っていたけど(ここではあえて詳しくは述べないけど、あのイラストは僕が決めたモノじゃない、って事だけはハッキリと言っときます!)、だからこそ名前ぐらいは多くの人が納得するものにしたかった。

勿論、人の考えは十人十色だから、100%の人が納得する名前なんてあり得ない。「B・B」だって「ヤフーBBじゃないんだから!」って批判が出るのぐらいは百も承知でしたよ。でも、商標という壁で他のめぼしい名前が使えない以上、これしか選択肢はありませんでした。

「何でそんなにこだわるの?」とも聞かれたけど、僕にとってはこの先何年・十何年と付き合っていく名前だから、非常に重要な問題だったんです。だからこの点では徹底的に譲らずに意見を主張して、最終的に「フルネーム:ブリスキー・ザ・ベアー、愛称:B・B」という形で認めてもらいました。

ですから、僕にとっては「B・B」という名前はそれなりの思い入れがあるんですよ。案の定、今では小さなお子さんをはじめ、沢山の皆さんが球場のスタンドから「ビービー!」って声を掛けてくれてます。

ちなみに、商標の方は「B・B」と「ブリスキー・ザ・ベアー」で申請したので、正式には「ブリスキー」って呼び方はありません。いまだに球場で僕のこと「ブリスキー」って呼ぶ方がたまにいるんですけど、個人的には「B・B」って呼んでもらった方が嬉しいですね。

 

こうして12月11日、やっと正式に名前が決まりました。ちなみに当初の予定では11月末に発表のハズでしたが、商標登録の調査に予想外に時間がかかったのと、発表会場の確保の関係、それと大賞を受賞された函館の宮田さんが航海士をされてるんですが、陸に上がるタイミングに合わせて(笑)、発表がクリスマスイブまでズレ込んでしまったんです。色々勝手な憶測が流れたりしてましたけど、発表が遅れたのは単にこういう理由だったんですよ。

 

これが、僕の名前決定までの真相です。フルネームと愛称、呼び方が2つあるのは混乱を招きかねないので、僕的には出来ればいつもは愛称の「B・B」で統一してもらって、フルネームの方は将来的に知る人ぞ知る「隠れた本名」みたいな形にでも出来れば面白いな、なんて思ってます

皆さん、これからも「B・B」をヨロシクお願いしますね!

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ということで命名秘話でした!

今だから言いますが…

「『ブリスキー』でいいんじゃない?」

と言われたのって、ホント

しょーもない理由からだったんです(苦笑)。

詳しくは言いませんが

名付け親の宮田さんの名誉のために言うと、

要は「ブリスキー」が嫌とかじゃなく、

僕がこだわったのは決め方の問題で。

せっかく1万人以上の方から公募して

いろーんなこと考えながら選んだのに、

最後の最後でそんな決め方はないでしょ?

ってことで。

イラストの反応がああだったのに

名前までファン不在の決め方したら、

結局批判の矢面に立たされるのは

僕自身な訳なので💦

あの頃は球団に入ったばかりで

周りに腹を割って相談出来る相手も

いなかったから、ホント孤独でしたね。

今は一周回ってあの頃と同じ状況だな、

って感じること多々ありますが、

今、唯一にして最大違うのは

ずっと支えてくれるファンの皆さんがいる

ってことですね

 

今ではすっかり「B・B」が定着して、

「子どもが『ママ』『パパ』より先に

『びーびー』って言葉を覚えた」なんて話も

聞いたことあります

そんな話聞くと、あの時辛い想いしてでも

意見を貫き通して良かった、

って心から思いますね。

結果、あの頃コラムに書いた

「フルネームは知る人ぞ知る隠れた本名」

みたいな形になってて、

「B・Bって何の略?」って聞かれることが

時々あります(笑)。

 

名付け親の宮田さんとはその後も

函館で試合あった時に会ったりして、

今でもたまに連絡取ってますよ

去年のクラシックシリーズの時も

観に来てくれてましたね

アイコン写真は、2003年12月24日の

ネーミング発表セレモニーの時のですが、

あれから20年…早いモノですね(笑)。

B・Bコラムはまだまだ始まったばかり。

続きもどうぞお楽しみに!