「上美生人間模様シリーズ」の第3弾。
前回・前々回は上美生に移住して来た方に
スポットを当てましたが、
今回はずっと昔からここに住む方をご紹介します
今回向かった場所は、上美生の中心地から
更に7㎞ほど奥に入った
雄馬別(おまべつ)という地区。
この雄馬別も、広い意味では
上美生地区の一部になります。十勝平野の端の方、山が迫ってきて
周囲に人家もほとんどない道を進むと…着いたのは雄馬別牧場。
牛がいっぱい🐄
かなり大規模な酪農家さんです。今回ご案内いただいたのは、
雄馬別農場専務の岡崎亘さん。ちょっと酪農体験しましょーか、ってコトで
衛生管理用のブーツ?装着の上で牛舎へまずは牛のエサやりから。
ハイ食べてね~
みんな食欲旺盛!
イイ食べっぷりです
次は搾乳(さくにゅう)施設へ。
「ミルキングパーラー」って言うのかな?ビシッとエプロン装着
大樹町で酪農家さんに行った時も紹介したけど、
今どきの搾乳ってメチャ効率的ですよねー
ちなみに「手でも搾ってみる?」と言われ……お、意外とイケる!
次はちゃんとした手順でやりますね。牛の乳房を拭いてから…
ミルカーと呼ばれる搾乳機を装着。
こんな感じで牛乳が搾られていきます🥛
続いてはこちらへ。おー仔牛がいっぱい!
この子、産まれてまだ2日目くらいらしい。
もうこんなにしっかり立ってるんだねー
懐こいし、も~ホントめんこい
まさに「めんこい」って表現がピッタリ♪
さてさて。
酪農体験一通りさせていただいた後は本題へ
岡崎さんに、ここでの生活や
仕事についてお聞きしました岡崎さんは、生まれも育ちもずっとこの雄馬別。
ちなみにこの牧場が最初に作られたのは
ひいおじいさんの代の50~60年くらい前。
岡崎さんは4代目になるそうです。
上美生は土壌や地形の関係で酪農家が多く、
芽室の酪農家の約半分は
上美生地区が占めているんだとか。
市街地から離れた上美生の更に奥、
町の中心部から20㎞くらい離れた
この場所での生活や仕事は
何かと大変なことも少なくなく、
たとえば冬場の雪⛄
十勝の冬って雪少ない印象だったけど
山の近くは結構降るらしく、雄馬別は
上美生と比べても雪がだいぶ多いらしい。
大雪になって除雪の入るのが遅れると、
従業員がここまでなかなか辿り着けなかったり💦
そんなことが年に1~2回くらいあるそうです
それから、僕が言うのもアレですが…
野生のヒグマも「いるのが当たり前」なくらい
よく見られるらしい🐻
コーンなど畑の作物も荒らされることが多くて、
1割くらい被害に遭うこともあるそうですね…💦
そんな雄馬別も昔はもっと人も多くて
一つの「自治体」と言えるくらいの
規模だったそうですが、今は大幅に人が減って
計10軒ほどが残るのみだそうです😢
今は上美生地区の一部という位置付けで、
子どもは上美生の学校に通って
岡崎さん達も何かの集まりがあるとすれば
大体上美生に行くことが多いんだとか。
農家は減ったけれど、最近はその分
一戸一戸が大型化して、農業法人として
経営していく傾向にあるようですね。
この雄馬別農場も岡崎さんの牧場と
畑作農家さん3軒とが一緒になり、
法人化して7年目。
飼育している牛は全部で300頭、
畑の面積はおよそ280haなので…
札幌ドーム実に50個分くらいという
超大型スケールの農場になってます
岡崎さんからは、まだまだこれからも
この農場を発展させていきたいという
アツい気持ちを感じました🔥
こういう一見不便そうな場所でも、
生まれ育った土地を愛して頑張ってる人がいる。
そういう人、応援したいですね
帰り道、農場のすぐ近くにあった
旧雄馬別小学校の校舎に立ち寄りました。1983年3月に閉校。
現在48歳の岡崎さんは、小2の時まで
ここに通ってたそうです。こういう風景、北海道ではよく見ますね…。
この校舎、ちょうど6月から
取り壊しが始まってしまうそうで、
最後に一目見れて良かった…😢グラウンドの隅に小さなバックネット。
昔はここで子ども達が野球してたのかなぁ…。
ちょっとノスタルジックになる
午後のひとときなのでした。