さて、だいぶ遅くなっちゃいましたが💦
ここからは、今月中旬に訪問した
芽室町のお話をしていきますね
ちょっと間が空いたんでおさらいしますが、
芽室の活動テーマは「まちの人間力発信」。
強い想いや行動力を持った人達が多く住む芽室で、
いろんな人の生き様を伝えていきたい。
特に、その縮図とも言える
上美生という地区にスポットを当てていく。
これが芽室町でのミッションでした。
で、今回も早速上美生に行って、
「みんなのお店KAMIBI」で1日店長しました、
ってとこまでは話しましたよねで、このお店、なんか上美生地区を
象徴するような場所だな~…
って気になってたんだけど、
詳しい話を聞くことが出来ましたお話を聞いたのは、NPO法人上美生
事務局の蘆田(あしだ)千秋さん。
元々、この「KAMIBI」の場所には
農協系のスーパーがあったんですが、
そのスーパーが2018年3月末で閉店。
上美生の人達は、地区唯一のスーパーを
失うことになります。
しかし、芽室の市街地まで15㎞ほどある
この地域での店の存続を願う声が多く、
スーパー撤退とほぼ同時期の2018年3月に
新たなお店を運営するため
NPO法人上美生が設立されたのです。
そしてわずか1ヵ月ちょっと後の2018年5月、
新たにこの「KAMIBI」が開店しました。ちなみに、この「みんなのお店KAMIBI」
という店名は、地域の子ども達全員に
アンケートを取って決めたもの
地元の人達はみんな、上美生(かみびせい)を
略して「カミビ」と呼ぶんですが、
それと「みんなで作った」という想いが
込められてる、ピッタリな名前ですよね
そんな経緯で立ち上がったこのNPOですが、
店の問題だけじゃなく、農村地域では
過疎化が進むといろんな課題が出てきます。
そこで、単に店をやっていくだけじゃなく
地域継続のために様々な課題解決を
目指していくことになりました。
一方、「上美生地区協議会」という組織が
この地域の最高機関になるんですが、
上美生の将来のビジョンを描くために
ちょっとお固いイメージの協議会より
もっと自由に意見を出し合って
いろんなことを試しやすいよう、
住民に募集をかけて
「ほしぞらプラン会議」という集まりが
2014年に立ち上がったそうなんですね。
あまり気合を入れすぎず、井戸端会議的に
その辺で話してることが「やってみよう」に
繋がれば…という願いが込められた
名前だそうなんですが、
たとえば若い人達が集まって地域の課題を考える
ワークショップを開いたり↓こんなかわら版を発行したり↓
いろんな活動を積極的にやってるみたいです
で、ほしぞらプランが実働部隊として
課題を探し出して実験してみて、
地域のために必要と判断されれば
NPO法人上美生が事業として実施していく、
という流れが出来てるようなんですが、
その一つの例がこちら。コミュニティタクシー(コミタク)の
通称「KAMI便」。
2014年にほしぞらプランが地域全体に
アンケートを行ったところ、
上美生に住み続ける上での交通の不安が
課題として上がって来たそうです。
昔…と言っても昭和の時代には
上美生から市街地に行くバスもあったらしいけど、
それもかなり昔に廃止。
最近は高齢者の免許返納の話もよく聞くけど、
お年寄りは車に乗れなくなってしまうと
町なかに住むしかなくなってしまう💦
そこで上美生に住み続けてもらうため
2015からコミタクの社会実験を行って、
2020年からこの「KAMI便」が
正式に事業を開始することになりました
地元の新聞でも、この新しい試みが
記事として結構取り上げられてますね
KAMI便は、上美生地区と芽室町内の
行きたい場所を行きたい時に結ぶ
オンデマンド方式のコミュニティタクシー。
利用は高齢者中心でまだ多くはないけど、
将来的には利用者が増える可能性があるので、
この事業は続けていく必要があるとのことです。
今回はちょっとカタい話になっちゃったかな?💦
便利な都会に住んでる方には
ピンと来ない話かもしれないけど、
212ロケで全道回ってる時に
地方が衰退していく様子を
嫌と言うほど目の当たりにしてきて、
「僕が何か力になれないモンだろうか…」
って思いはずっと持ってたんですよね。
過疎化という難しい問題に対して
僕なんかが直接的に出来ることなんて
なかなかないけど💦
芽室にはこういう取り組みを
一生懸命やってる人達がいるってことを
皆さんの頭の片隅に入れといてもらえれば
幸いでございます