上美生のスーパー中学生。

カテゴリ/芽室町

今日はまた芽室町の話に戻りますね

 

芽室で何度もお邪魔してる上美生地区。

いろんな人が住んでますが、

TVにも出るくらい歌が超上手い子がいる、

という噂は前から聞いてて、

ずっと会ってみたいと思ってたのが

今回やっと実現しました

コチラのお子さんです!↓上美生中学校1年生の山本樹(たつき)くん。

日本一にも輝いたノドを持つ

スーパー中学生ですが、

まずはちょっとご紹介しますね

 

樹くんが主に歌っているのは…実は民謡

子どもに民謡ってちょっと意外ですが、

ご両親は大学時代コーラス部に所属していて、

そんな音楽大好き一家に生まれたそうです。

彼が民謡を始めたのは小3の頃。

最初は童謡を習ってましたが、

歌に自然と「節」が入る気配が見えたので

ご両親に連れられて子どもの民謡教室に

行ったのが民謡との出会い。

そこからどんどん民謡の世界に

ハマっていったということです。民謡の先生曰く、彼は

「真似をするのが得意」だそうで、

「この節をこういう風に真似してごらん」

とちょっと言っただけで、

完璧に真似出来てしまうんだとか😲

何のパフォーマンスにも通じるけど、

頭の中のイメージをすぐ身体で表現出来てしまう、

というのは「才能」にほかならない

先述した「節が入る」というのも

持って生まれた才能だな~…と

見ててホント実感したので、

皆さんにもまず動画見てもらいましょう!

曲は「津軽よされ節」

どーですか?

僕も民謡はよくわかんないけど、

とにかくスゴいのはよくわかる!

樹くんはこの歌声で、去年東京で開かれた

「民謡日本一決定戦」で小学生日本一

更には今年9月、江差町で行われた

「江差追分全国大会」少年の部でも

日本一に輝いたそうです

ちなみにTV出演ですが、テレビ東京の

「カラオケバトル」という番組に

これまで4回出場したそうで、

その時の動画がありました!↓

お、民謡じゃなくてポップス歌ってる!

実は彼、普通のポップスも好きで

理想はミュージカル歌手らしい🎵

自身のYouTubeチャンネルも持ってて、

いろんな歌歌ってますよ

 

↑こんなのとか

 

↑こんなのも。

彼、今ちょうど変声期を迎えてるから

ちょっと前の歌声と今とじゃ全然違うけど、

これから先大人の歌声をどう磨いてくのか、

その成長ぶりが楽しみですね

 

ところで、この山本樹くんを輩出した

「芽室民謡会」

いま民謡やってる子どもって

なかなか珍しいのでは?と思って、

いろいろお話を伺いました。お相手は、芽室民謡会で指導をされている

石黒みゆきさん。

↑の動画で津軽三味線も弾かれてますが、

十勝管内各所に支部のある「石黒会」

三味線と民謡の両方を教えている

「カリスマ指導者」なのです

芽室生まれ・芽室育ちの石黒さん。

津軽三味線に憧れて16歳から三味線を始め、

個人で全国準優勝、団体では何度も優勝など

輝かしい実績をお持ちです。

 

民謡は北海道や秋田などで特にさかんで、

北海道は海に囲まれた特有の環境からか

「民謡の宝庫」と言われています。

有名どころでは「ソーラン節」「北海盆唄」

「江差追分」とかありますよね。

ただ、民謡やってる人って

おじいちゃんやおばあちゃんっていう印象、

皆さんにもないですか?

実際、全国的に民謡人口は激減してるようです。

芽室民謡会も創立58年と歴史は古いんだけど、

石黒さんが民謡を始めた頃には

子どもが誰もいなかったそうで💦

子ども達が民謡を歌い継いでいかないと、

このままでは伝統が消えてしまう。

石黒さんが指導者になった時、

そういう危機感を強く抱いて、

何とか子どもを集めて賑やかにするために

いろいろ対策を練ったそうです。

そんな中で大事にしたのが

「楽しむ」という感覚。

やっぱり楽しくないと続かないので、

遊んでから民謡、おやつ食べてから民謡…

みたいに、子ども達に飽きさせない工夫を

織り交ぜていったということです。

こうして2~3人の無料教室から始めて

「友達がいるから一緒にやりたい!」

という子も出てくるようになり、

1人2人とメンバーが増えていきました

現在は、大人も含めると総勢30名弱、

そのうち半分以上は子どもだそうですよ。

大きい子が下の子を引っ張っていく

理想的な形が作られてきていて、

大人も20代や30代と若い人が多い。

活気が感じられますね

こういう状況もあって、芽室は

全国的には珍しく、民謡をやってる子どもが多い。

おそらく道内で一番多いんじゃないかと

言われてるそうです

もちろんレベルも高くて、全国大会に

去年4名、その前も6名が出場。

ちなみにこの日も樹くんのほか、杉森このんさん(左・小6)と

樹くんの弟、山本昴(すばる)君(小5)の2人にも

一緒に民謡を披露していただきましたが、

みんなメチャ上手でしたよ👏

もちろんこの2人も上美生在住。

こうして子ども達が切磋琢磨して

一生懸命練習するという好循環が

生まれてきてますねちなみにもうひとつ重要なのは、

芽室町は文化やスポーツに関して

補助が手厚いので活動しやすいらしい。

たとえば全国大会に行く時、

交通費全額とか、宿泊費も大半を

町が負担してくれるそうで

やっぱりこういうサポートって有難いですよね。

彼らの今後の成長と、芽室民謡会の活躍にも

今後注目したいと思います!