B・Bコラム#42 交流の流儀

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経過報告に関して、またまたたくさんの

コメントありがとうございました!

コメントの数は、それだけ皆さんが

気にかけてくれてる証だと思って

地道にリハビリに取り組みますね

さて、今日もまたまたコラム再掲ですが

今回はマスコット交流についての話です!

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#42 交流の流儀

  (2007年5月19日)

今年もセパ交流戦が始まりますね。僕にとっては、マスコット交流が最も忙しくなるシーズンの到来。スケジュール的にはハードになるけど、全国いろんな街に出掛けていろんなチームのファンとふれ合えるこの時期は、一年で一番楽しみな季節でもあるんですよ

交流戦も3年目ともなると、セ・リーグの球団担当者の方ともすっかり親しくなって、マスコット交流の交渉もだいぶしやすくなりましたね。「交渉」と言うとカタく聞こえるけど、日頃から情報交換のためによく連絡取り合ったりはしてますから、早いところだとシーズン開幕前からどちらからともなく「今年もやりましょうね~」といった感じの流れに自然となっていきます。

さて、せっかくマスコット交流をするんだったら、ファンにとっても僕らにとっても、お互い「行って良かったな」「来てもらって良かったな」と思える内容にしたいもの。そのために僕が考える僕なりの「流儀」を中心に、今回はお話ししたいと思います。

 

まず相手マスコットをホームに迎える場合。去年のコラム「交流のウラオモテ」にも書きましたけど、相手マスコットがこちらに来た時に必ずお願いしていることが2つあります。それは、両マスコット合同でのグリーティングと、グラウンドでの「共演」の時間を設けること。まぁ当然と言えば当然のことで、僕も他球場に行った時、特別お願いしなくてもこの2つは普通やってます。ファンにとってみれば、マスコット交流は滅多に会えない相手チームマスコットとふれ合える貴重なチャンス。特に双方のマスコットと自分を含めた3ショット写真とかは、なかなか撮れるモノではないですからね。せっかく来てもらったんなら、それぞれ別々にグリーティングするのではなく、合同でやってもらうようにしています。 グラウンド上のパフォーマンスについては、ファンにとっては「B・Bは○○とどんな絡みを見せてくれるんだろう?」っていう興味は当然あると思いますから、それに応えてのこと。特に試合前なんかは一緒に何かオモシロいことをできるように、事前にネタ合わせなんかはよくしたりしてますね。

以前も書きましたけど、相手側マスコットには、可能であればサブキャラも含めていろんなキャラに来てほしいな、とは思ってます。来てもらったからには各自ができるだけ自由にアピールしてもらいたいとも思ってますけど、但しこの2つは必ず一緒にやってもらうこと、これがこちらに来てもらう最低限の条件ですね

そんなワケで、試合前グリーティングと試合前のグラウンド上でのパフォーマンス、あとYMCAの部分での合同出演は「必須」でお願いしています。その他の部分(B・B’s RoomやB・Bシートでのグリーティング、バズーカや試合後グリーティングなど)に関しては、一緒にやるか独自にやるか、それとも休憩などに充てるかは相手側の意向に任せてますね。

それと試合後のグリーティングなんですけど、最近はどんどん順番待ちの列が長くなる一方で、相手マスコットが来た時は一層時間がかかります。僕の場合試合後グリーティングは基本全員に対応が終わるまでやってますから、去年一番長い時だと3時間近くぶっ通しでやったこともありました💦これは体力的・精神的にかなり過酷です。僕は通常1回のグリーティングで1時間くらい出づっぱりなのはザラですけど、中には長時間のグリーティングに慣れておらず、30~40分でも長いと感じるマスコットもいますから、そんなロングランのグリーティングに付き合ってくれるようには強くお願いできないんですよ。「キツかったら途中で休んでもらってもいいからね」とは事前に言うんですけど、みんな結構無理して頑張ってくれるんで余計に忍びないんですよね…。今後は、ある程度時間制限を設けた方がいいのかな、とも考えてます。それから、当日の試合内容によっては相手側が雰囲気的に出づらかったり、帰りの時間が迫ってたりする場合もあるので、試合後のグリーティングに相手マスコットが出て来なかった場合は、ガッカリせずにその辺の事情は察してください。

それともう一つ僕が重要視しているのが、控室を「相部屋」にすること。これは相手方の事情もありますから、決して強制はしませんよ。でも、控室を別々にするか一緒にするかでお互いの打ち解け方は全然変わってくるし、一緒だと試合中相手方の動きも把握しやすくなりますから、大体の場合は一緒の控室を使ってもらってます。そんな感じで、こちらのホームの場合、原則的にこちらのやり方に合わせてもらっていますね

 

逆にビジター球場の場合、基本的には相手側のやり方に全面的に合わせるようにしています。ある程度自分のペースで動けるホームゲームとは勝手が違いますから、相手側に合わせたスケジュールの中でどれだけ自分をアピールできるか、どれだけファンサービスができるか、その辺が腕の見せどころになってきますね

ビジターに行く前によくファンに聞かれるのが、「B・Bは○○球場に行った時、何時頃どこで会えるの?」という質問。…これ、ハッキリ言って僕に聞かれても分かりません。ビジターでは、基本的に相手マスコットのスケジュールに合わせて行動します。毎年訪れている球場であれば大体の動きは予想がつきますが、内容も年々変わっていきますし、先方がどういうスケジュールで動いているのか、当日実際球場に行って詳しい打合せをするまでは正確に分からないんです。どうしても知りたいという方は、相手球団側のマスコットのスケジュールを調べてみるといいと思いますよ。

それから、以前某球場にビジターで行った際、あるファンから「B・Bが試合中スタンドに来てくれなかった」という批判をいただいたことがありました。「B・Bは相手チームのファンにばっかりサービスして…」と。確かに僕は、ホームゲームでは必ず毎試合中コンコースなりスタンドなりに出掛けてファンと直接ふれ合う時間を作っています。もちろんビジターでも、相手側に迷惑のかからない範囲内で自分の普段のやり方は通したいと思ってますよ。僕だって、相手ファンが大多数を占める中でファイターズのファンに会えた時の嬉しさは格別だし、ファンの方だって心強く感じてくれるだろうことはわかってますから。 しかし、特にセ・リーグの場合、マスコットが試合中スタンドにグリーティングに出ることがあまり多くないという事情もあり、「スタンドに出た時安全が保障出来ない」と言われる場合もありますから、それを押してまでムリに出ようとは思いません。皆さんだって、人様の家に上がり込んだ時、自分の好き勝手には振る舞わないですよね?ビジターに行ったら「郷に入っては郷に従え」がスジ。もし相手側の普段のやり方からはみ出す形で自分をアピールしたいと思ったら、必ず事前に相手側の了承を得てからやるようにしています。

 

ところで、マスコット交流でビジターに出た時、自チームファンのみならず相手ファンからも温かく迎えてもらえることが喜びの一つである、というのは今までも何度か書いてきました。これはたぶん、どのマスコットでも同じことを感じていると思います。だけど、たまにですが相手マスコットに失礼な言動をするお客さんもいるんですよね。例えば写真撮影の際、「私はB・Bとだけ写真を撮りたいんだから、アンタはあっち行ってて!」みたいな…。個人的な好みは人それぞれだから、各自キャラに対しての好き嫌いがあるのは仕方のないことです。でも相手マスコットは、せっかく遠路はるばる来てくれた、僕にとってもファンにとっても大切なお客様。その大切なゲストに対してその言葉は、あんまりだと思いませんか?僕もビジターに出た際そう言われたこともなくはないですが、自分が言われるより、ホームで相手マスコットがそんな心無い言葉を浴びせられた時の方が悲しくなります。小さな子どもが見慣れない相手マスコットを怖がってしまうのならまだしも、大人だったらたとえ「好みでない」マスコットに対しても、それなりの接し方を考えてほしいと思いますね。

まぁそんなこともたまにはありますけど、全般的に言えば北海道のファンはかなりマナーが良いと言えます。相手マスコットが北海道に来た時、あまりのマナーの良さに一様に驚かれますから。グリーティングの際「順番にお願いします」と言えばちゃんと並んでくれるし、来訪してくれた相手マスコットにわざわざ手紙やプレゼントを渡してくれたり…大抵みんな「北海道のファンは素晴らしい!」って感動して帰って行きますよこれは僕もすごく自慢できることですね。北海道ではそれだけマスコットとファンとの間の信頼関係が、ガッチリでき上がってるって証拠ですから。

余談ですが、ビジターに出た時のチームの勝率って、どのマスコットも結構みんな気にするモンなんですよ。自分がマスコット交流でビジターに付いて行った時にチームの負けが多いと、チームやファンから「お前はもう付いて来るな!」って言われるんじゃないかって逆に勝率が良いと「もっと来てくれ」みたいに言われないかなぁ、と。まぁ実際はほとんど関連性はないし、そんなことはまず言われないんですけどね。ちなみに僕の今年のビジター成績は今のところ2勝2分、これからどうなるのか注目してみて下さい(笑)。

 

今年も今のところ、まだ正式決定していない部分も含めると、僕のビジター訪問予定はパ・リーグ全球団とセ・リーグ3球団の合わせて8ヶ所、相手チームのマスコットも5~8球団くらいが北海道に来訪してくれるのを見込んでいます。セパ交流戦が終わっても、たぶん9月までマスコット交流は毎月続くと思いますよ。今年はどの街でどんな思い出ができるのか、僕も楽しみにしてますから、皆さんもどうぞお楽しみに!

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またいろいろ細かいな~…

って思われるかもしれないけど、僕なりに

「マスコット交流って何のため?」

「ベストな形の交流とは?」

「ファンならコレ期待してるでしょ!」

ってことを考えた上で導き出した信条ですね。

当然っちゃ当然のこと言ってると思うんだけど

どうなんでしょうかね?

 

交流の時はね、ホントいろんなこと

考えてアイデア絞り出してましたよ。

マスコット対決の内容とか

ネタ帳常に持ち歩いて、

何か思いつくたびメモったりしてね

大変だったけど、誰にも負けない

楽しい内容を提供してた、って自負は

今になっても持ってますね。

ホント楽しい日々でした

今は…マスコット交流は

当たり前のようにやってはいるけど、

なんかルーティン化してないかな、

どこまで深く考えて交流してんのかな、

って感じることもあったりなかったり💦

 

ちなみに今回のコラム再掲にあたって

当時(2007年)の写真見返してたら、

楽しそうな交流写真いっぱい出てきました

本文中には札幌ドームの写真を

メインに載せてますが、

ビジターの写真もなかなか捨てがたく…

本文中に載せきれなかったのを

↓にも何枚かアップしときますね。

写真に写ってるファンの皆さんの表情が

僕がこれ以上あれこれ語るよりも

ずっと説得力あるんじゃないかな?