さて、ここんとこブログネタが溜まって
だいぶ前の話でまだ紹介出来てないのが
いくつかあるんですが💦
今日は話が途中で終わってた
この件の続きについて。↓
今月初めに芽室町に行った時、
芽室が発祥の地というゲートボールを
体験させてもらった訳ですが、
この「芽室町健康プラザ」の中に
こんな部屋があります↓
ゲートボール発祥の地資料室。
中に入ってみると…
ゲートボールに関する資料がいっぱい!![]()
さすが「発祥の地」だけありますね![]()
…というコトで、詳しいお話を
聞かせていただきました。
お相手は芽室町教育委員会
スポーツ振興係の森山拓也さん。
ゲートボールは1947年(昭和22年)、
鈴木栄治さんという人によって考案されました。
鈴木氏はのちに改名したため
ココでは「鈴木和伸」と記載されてて、
2つの名前が混在してますが同一人物です💦
健康プラザの玄関にも銅像あります↑
鈴木氏は秋田出身ですが、
芽室町で製パン工場を営んでいた頃、
終戦直後の何もない時代に
子ども達の遊ぶものを作りたいと
考えたのがゲートボールの始まり。
イギリス発祥のクロッケーという競技をヒントに
戦後の物資不足の中、唯一手に入った
線路の鉄を曲げてゲートを作り、
余った木でスティックを作って
ゲートボールを始めたそうです。
↑これがその当時の道具ですね。
ちなみにクロッケーとゲートボールは
かなりルールが違ってるので、
全く別の競技と言っていいそうですよ。
その後1964年の東京オリンピックを機に
「国民皆スポーツ」が提唱されて
ゲートボールが全国で普及するようになり、
高度経済成長期に人気が
爆発的に上がっていったんだけど、
当時はまだルールがバラバラだったそうで。
そして1984年、日本ゲートボール連合が
設立されたことで統一ルールが確立。
競技としての体制が整備されて現在に至ります![]()
ちなみに、発祥の地がどこかについては
以前は諸説あったんだけど、
1984年に鈴木氏の奥様、寿美さんが
「実はゲートボールの誕生は芽室です」
という手紙を役場に送って来たことから、
芽室が発祥の地だということが
ハッキリと判明したらしいですよ![]()
そのゲートボールの現状ですが、
最盛期には約60万人いた国内の競技人口が
現在は10分の1以下に激減してるそうです🥲
理由としては、現在の厚生労働省が
昔、高齢者の健康づくりのために
ゲートボールを推奨したのがキッカケで
すっかり「高齢者スポーツ」という
イメージが浸透してしまって、
その後新たに競技に取り組む
若い世代があまり多くないこと、
パークゴルフが個人競技なのに対して
ゲートボールは団体競技でルールが複雑なこと、
あとは新しくいろんなスポーツが出てきて
選択肢が増えてること…などなど、
いろんな原因が絡んでるらしいですね💦
だけどその一方、世界的には
中国・ブラジルなどを中心に
競技人口が右肩上がりで増えてて、
国際的には盛り上がってるという
逆転現象が起こってるそうです😳
今は特に中国で非常にさかんで、
世界大会やっても中国が強いらしいですよ🇨🇳
さてその芽室町ですが、発祥の地とあって
毎年「発祥の地杯全国ゲートボール大会」
が開催されてるそうで、
この資料室にも第1回大会からの
歴代のポスターが飾られてました![]()
ちなみに今年も8/27(土)・28(日)、
つまりちょうど昨日・一昨日
開催されてたそうです!
僕は都合により行けませんでしたが…![]()
ところで芽室にはゲートボール少年団が
あるって話は前にもしたけど、
芽室の少年団「マチルダ」の部員は
現在小学3年生~中学3年生までの14名。
町で小学3年生対象に総合学習の時間として
ゲートボール授業をしたり
「めむろ寺子屋」という体験塾を開いたりして、
子ども達はそこでゲートボールを体験して
入団を希望してくるそうですね![]()
普段は週2回ほど練習を積んで
主に大人相手に試合してるそうですが、
高齢者とも対等に渡り合える力があって、
先日の十勝大会も大人に混じって
15チーム中3位の成績だったらしいですよ![]()
少年団は道内では芽室町だけだけど、
ジュニア大会には全国各地から出場があって、
これまでのマチルダの最高成績は
全国準優勝ということなので、
逆に言えば道外のチームも
相当レベルが高いことになりますよね![]()
中学を卒業すると、少年団は一応
「卒団」扱いにはなるけど、
続けたい子は希望すれば残れるので、
卒業後もマチルダに所属しながら
大会に出る子もいるそうです。
ちなみに近辺の高校でも
白樺学園とか帯広大谷には
ゲートボール部があるらしいんで、
そこに進学して本格的に競技を
続ける選択肢もある訳ですね![]()
現在、芽室町内のゲートボール人口は
子どもから高齢者まで含めて約140名。
高齢者はゲートボール協会に所属して
町内会ごとにチームがあるそうで、
役場にもゲートボールチームがあって
約10名の部員が週1回練習してるそうですよ。
以上、ゲートボールという競技の歴史と
その現状についてのお話でした![]()
現実的な話、コレを聞いたからと言って
「みんなこれからゲートボールやってね!」
とはなかなか言いづらいけど![]()
皆さんがゲートボールについて
ちょっとでも理解や興味を深めてくれたら
幸いでございます![]()
コメント
5 件のコメント
ふむふむ。
町内のゲートボール人口が140名は多いのか少ないのか……若者のゲートボール達人が多くなることを願ってます。町内だけでなくもっと広がるといいですよね。BBのおかげで芽室町=ゲートボールという知識を得ました。道産子なのに知らないこと多いからホント勉強になります✨
鈴木さんはなぜ改名したのか気になりますが😆時代なのかな?
おはよ。ゲートボール資料室、なかなかシブい場所。思ったより歴史が新しいと感じた。ルール統一なんて僕が生まれた後だし。うちの近くの河川敷のグラウンドにゲートボール場あったけどいつの間にかグラウンドゴルフ場に変わってた(泣)。やっぱ団体競技だと人数集めないといけないからかなあ。テレビで大会の中継とかあったら見てみたいな。
ゲートボールの発祥地というのは知らなかったです。祖母は北海道ですがそれを知ってゲートボールやっていたのかな?今でいうテニスやゴルフのイメージと違って高齢者がやるスポーツというイメージが強くて 致し方ない気持ちもあります。
どうか全世代に向けて教室が開かれて普及できたらいいけど、競技人口が少ないのは悲しいです。
やったら楽しいんだろうな。
ゲートボールって団体競技だったんですね!(まずそこからかーい!💦)
祖母が存命だった頃に時々練習しに行ったりしてましたが、実際に競技を見た事はありませんでした。ドリフのコントの中が一番身近かも?😅
スティックが意外と重かったのは覚えてます。子供も大人も同じサイズの物を使うんだとしたら、ホント老若男女を問わないスポーツですね。
きちんと覚えたら家族全員で楽しめるなぁ😊
少年団のチーム名「マチルダ」は、お芋の品種名から取ったのかな?「マチルダさん」って呼びたくなりますw
BBこんばんは!!
ゲートボールって、年配の方が公園でやってるイメージだけど、芽室町は資料室や銅像があるくらい歴史があるんですね。
正直ルールもよく知らないけど、コツが掴めたり理解できたら面白いスポーツなのかも!ちょっとやってみたいです😀