山村留学@上美生・前編。

カテゴリ/芽室町

今夜もすっかり遅くなっちゃったけど💦💦

また芽室町の話題に戻ります!

今回は久々に上美生地区のお話。

皆さん「山村留学」って聞いたことあります?

僕はちょっとだけあったかな?

都会の子が自然豊かな田舎で伸び伸び暮らす、

そんなイメージ。

上美生ではその山村留学の取り組みが

積極的に行われてるというコトで、

お話を聞きにコチラへ行って来ました!ふるさと交流センター・やまなみ。

山村留学の子ども達が暮らす、

なかなか立派な施設です

そしてお話を伺ったのはコチラの方々。

右からやまなみのセンター長・高橋圭輔さん、

上美生山村留学推進協議会会長の

蘆田(あしだ)千秋さん

(蘆田さんは上美生のいろんな取材

これまでもお世話になってます)、

そして実際に「親子留学」をされている

お子さんのご両親、ハリーさんこと

張田さんご夫妻。

まずは山村留学の現状について。

現在、上美生の小中学校に通う「留学生」は

子どもだけで来ている「センター生」が5名、

そして家族で来ている「親子留学」が4名の

計9名。

留学してくる事情は人それぞれですが、

例えば都会の生活に馴染めない子であったり

前いた学校で登校拒否になったり、

コロナ禍で学校に行きづらくなったとか

ゲームやSNSなどインターネット環境で

子どもの生活パターンが崩れてしまったりした

ケースなんかもあるようですね。

こう言うとネガティブな印象与えそうだけど💦

決して子どものしつけのためとかじゃなく

環境を変えれば子どもが学校に

通えるようになるんじゃないかという

保護者の方々の思いが根底にあるようです。

但し、単に「親に連れて来られた」形ではなく、

本人に「ここに来て生活したい」という意思が

あるかどうかが一番の選考ポイントだそう

そして保護者も山村留学に対して

きちんと理解していることが前提。

最近では、保護者自身が子どもの頃

山村留学を経験していて、

自分の子にも経験させたいと

連れて来るケースもあるそうですよ

高橋さん曰く、ここに留学することによって

子ども達が人間性を取り戻すケースが多く、

非常に意義ある取り組みだと感じるそうです

ちなみにどの辺から留学して来るかと言うと…留学生の出身地地図がありました

見る限り首都圏や大阪近辺が多いですね。

一番遠方は徳島から親子留学で来た例もあって、

ほぼ全国各地から応募はあるようです。

 

では次に、実際に親子留学された

ご家族の声を聞いてみましょう。左側お2人がハリーさんご夫妻。

中3・中1・小5と3人の娘さんがいて、

家族5人全員で去年9月から

上美生に「留学」しに来ています。

出身は札幌ですが、実は上美生に来る前

マレーシアに8年半ほど住んでたらしい😲

しかし子どもの成長とかコロナ禍など

諸事情あって別な場所で生活することを決意。

札幌に戻っても良かったんだけど、

もっと特色ある地域で暮らしたいという

気持ちが強かったんだとか。

元々ハリーさんは仕事関係で十勝にはよく来てて、

十勝は豊かな地域で体験するには

素晴らしいと思ってたそうなんですね。

で、たまたま古くからの友人が

上美生に住んでたそうで、そのお子さん達が

通っていた上美生の学校について

良い評判を聞いていたので、

子どもの教育環境を最優先に考えていた

ハリーさんは上美生移住を決断したそうです。

 

ココで、たぶん多くの皆さんが抱く疑問。

引っ越してお仕事とかは

一体どうされてるんでしょーか…?ハリーさんは不動産関係のお仕事されてて、

マレーシア在住時も2~3ヵ月に一度は

札幌まで行き来しながら、

言わば「経済活動」は札幌を中心に

回していたそうです。

そもそもがそんな形でやってきてたので、

生活の場が上美生に移った今でも

それに近い感じで出来てるんだそうな。

現在、町から一軒家を借りて

家族で暮らしてるハリーさんご一家。

ここにいつまで住むかは

現時点では特に決めてないそうで、

マレーシアに行った時も、最初は

もし合わなければ数ヵ月で帰って来ても

良いかな、と思ってたそうなんだけど、

住むとどんどん快適になって

結局8年半の滞在になったんだとか

上美生暮らしを選んだ理由のひとつに

熱帯気候のマレーシアからの「振り幅」を

狙った部分もあるそうなんだけど(笑)、

スキー場がすぐ近くで毎日スキーは出来るし、

ココの暮らしは最高に楽しいらしいですよ♪

娘さん達にとっても学校は居心地良いようで、

小中学校とも生徒数が少ない分

先生や生徒がみんな優しくて親戚のようで、

分からないことや上手く行かないことがあっても

馬鹿にするようなことは全くなく、

一緒になって応援してくれたり

教えてくれたりする姿勢が強い。

娘さん達のことを考えても、上美生に来て

本当に良かったと思ってるそうです

上美生では1997年に山村留学の

制度が始まったそうなんですが、

以来ずっと留学生が途切れることなく

コンスタントに制度が続いてるそうです。

コロナ禍の間は面接が出来なかった関係で

新規受け入れがなかった時期もあったけど、

面接出来る環境が復活すると

堰を切ったようにまた応募が増えたんだとか。

特に補助金などが出る訳じゃないのに

これほど人気なのは、蘆田さん曰く

おそらく保育所・小学校・中学校、

そして郵便局や消防団・派出所に至るまで

この地区の中に全部揃っているのが

理由なのではないか?と。

親御さんは子どもの環境を考えて

山村留学を選ぶ方が多いので、

小学校だけで終わりじゃなくて

中学まで続けられるのは、

確かに安心ですよね

 

山村留学の希望が来ると、

まず上美生側の学校の教頭先生が

今子どもが通っている学校の先生に

ヒアリングを行うそうなんですね。

そしてその後、山村留学推進協議会の方々と

校長・教頭・センター長などで構成される

「選考委員会」で熱い議論を交わした上で

最終的に選考されるそうです。

子どもの新規受け入れは1月中旬頃に決定。

この取材時点(1月下旬)ではもう既に

4月から新規で入る2名も決まってて、

ほぼ定員一杯な状態らしいですよ😲

 

すっかり文章長くなったんで💦

ここらでちょっと施設内をのぞいてみましょコチラが「やまなみ」の施設内。

前は短期の農業実習生も泊まってたけど

今はほぼ山村留学の子ども達だけが

利用してる状況らしい。実際に子どもが使ってる1人部屋。

生活感あるでしょ?

(もちろん本人の許可を得てますこっちは2人部屋ですね。

1人部屋が4つと2人部屋が2つあって、

今は実際ほぼ全員個室で使える状態らしい。

他の山村留学と比べると1人部屋は

ちょっと珍しいらしく、

それが子どもにとっては嬉しいみたいですね一応、2階にはこんな部屋もあって

時々親御さんが泊まりに来た際に

使ったりしてるらしい。

留学生の中にバドミントンが上手な子がいて、

その子の試合が道内である時に付き添いで

本州から来たりするそうですよ。

他にもテスト前、語学堪能な保護者の方が

センター生たちに英語を教えに来る

ことなんかもあるそうです😲

ココはリビングみたいに

子ども達がくつろげる部屋ですね

この部屋にはTVもあります。本棚には本もいっぱい📕共用の冷蔵庫やお菓子なんかもありますね♪かなり広いホールも。

食事はココでとるようです。

後ろのピアノ、ちょっと弾きましたが…

ぜひ調律してあげてください!

 

山村留学は、親子留学の場合小1から、

子どもだけで来る「センター留学」は

小4からが対象になるらしいけど

(上限は中学3年生まで)、

子どもだけで来るセンター生はやっぱり

最初ホームシックになるケースも

結構あったりするらしいですね。

でもそこで家族の有難さを痛感して

みんな精神的に強くなってくそうです。

センター長の高橋さんが知る限り、

途中で挫折して留学をやめたケースは

これまでないみたいですよ

家族とは夜1時間程度、互いに電話したり

出来る時間はちゃんとあるそうで、

子ども達は最初頻繁に家族に電話してるけど

2~3ヵ月もするともう慣れちゃうのか

あまり連絡しなくなるらしいですね(笑)。

留学期間は基本1年だけど継続も可能で、

1月くらいには翌年度続けるかどうか

回答するらしいんだけど、

今年のセンター生は卒業する子を除いて

3名全員が継続希望だそうです。

それだけ上美生での生活が

気に入ってるってことなんでしょうね

4月からの新規受け入れは締め切ってるけど、

募集は随時受付してるらしいので、

万一コレを読んでご興味ある方いたら

↓をぜひチェックしてみてください

上美生地区山村留学推進協議会HP

すっかり長くなっちゃったんで

後半に続きますが、

後半では実際に留学してる子ども達の様子を

お伝えしたいと思います!

コメント

5 件のコメント

  • いく より:

    撮って出しの時に合宿所みたいだなぁ
    と思っていたら
    山村留学のセンター生さんが暮らす場所だったんだ!
    コロナでリモートワークが進み
    親子留学もしやすくなってるのかな。
    コンスタントに留学生が入るから
    受け入れる在校生や先生、地域の人達は対応に慣れてるんだね。
    みんな優しくて良かった♡
    北海道は気候も特徴があるから
    環境を変えるにはうってつけだね😉
    中学を卒業していった子が
    ここをふるさとの様に感じて
    大人になって戻ってくるといいなぁ…
    美味しそうな食事について、後編も楽しみにしています♪

  • くま牧場長 より:

    こんばんは。山村留学。耳慣れない言葉。僕の頃にはそんなになかっただろなあ。今は世の中複雑化してるから伸び伸び学校生活送るのもいいかもね。道外の都市部から来る子多いんだな。札幌あたりからだと思ってたし。一人部屋なかなかいい部屋じゃん。あとはピアノの調律(笑)。

  • せいら より:

    B・B、おはようございます❗️

    山村留学、私もB・Bと同じようなイメージでしたねー。
    あと、過疎化が進む市町村が、児童数確保の為に募ってるってイメージもありました。

    自然豊かなところに元々住んでる人は、その良さにあまり気付かないけど(実際私もそう😅)とても有難い、何よりも贅沢な環境なんだなー😃って、私も今になって思うよ😃
    でも故郷は、昔と今の差が激し過ぎて泣ける😢

    ただ、上美生はその中でも魅力的だし、選考委員会が熱い❗️
    その真剣な取り組みが、希望者が多い理由かな⁉️
    施設も立派だしね😃
    ただ、ピアノだけが惜しいね😅

  • くまさん より:

    山村留学、初めて聞きました。
    世の中、色んな仕組みがあるんですね〜。でもとってもいい取り組みだと思います😊
    田舎の小さい学校出身なので、山村留学の雰囲気はなんとなく分かるかも。周囲の人との距離が近いし、1人の先生が見る生徒数が少ないので、見守ってもらってる感がすごくあるんです。
    …と、引っ越して都会の学校に来てから知りました。恵まれた環境にいたなぁって。
    昔に比べて複雑な世の中だから、子供たちにとって選択肢が多いのは良い事ですよね。
    上美生はホントに素敵なトコだと思います!✨

  • しの より:

    山村留学、知らなかったです。
    これからきっと必要になりそうですよね。
    都会の暮らしもいいけど窮屈で人との繋がりが薄れてしまいますよね。

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