理想のテレワーカー・後編。

カテゴリ/浦河町

突然ですが、いま道北方面に来てます

明日は中川町という所への訪問。

帰りが遅くなりそうなんで、

詳しいレポートは明後日くらいになるかな?

 

さて、浦河の話続けますね。

愛馬を預けられる牧場が無事見つかり、

今年1月末に浦河での

長期ワーケーション生活に入った小竹さん今どんな生活を送ってるかと言うと、

まず朝は、7時から1時間強ほど乗馬

愛馬「ラムちゃん」は、先日乗馬大会のあった

乗馬公園のすぐ隣にある牧場に

「預託」と言って、お金を払って

預ける形を取っているそうです。

乗馬前や終了後の馬の手入れは自分でするけど、

餌やりや馬房の掃除は牧場に一任。

もしそこまで全部自分でやるとなると

自分の方がボロボロになってしまい、

馬が嫌いになってしまうかも…💦

という不安があるので、

自分は仕事で得たお金で対価を支払い、

負担の大きい馬の世話はプロに任せた方が

お金も地元に循環するし、かえって

世のため自分のためになる、というスタンスで

割り切ってるんだとか

 

そして乗馬の後はAERUに移動し、

AERUの展望室で10時頃から18時頃まで

オンラインで通訳の仕事こんな感じでPCを2台駆使しながら

世界中を相手に仕事されてるそうです💻

海外とはそれぞれ時差があるから、

たとえば午前中はアメリカとの会議、

13時からはインド、そして15時からは

中東やヨーロッパを相手に…みたいに、

正に浦河から世界を股にかけてのお仕事

フリーランスであることの強みを生かして、

ずっと浦河でテレワーク出来る業務を

今は選んでお仕事されてるそうですよ

ちなみにココのテレワークルームは

Wi-Fi環境も良いし、他の利用者もいないので

今はほぼ貸切状態で最高の環境みたいですね

以前はいつもスーツを着て、緊張感の中で

会場の暗いブース内で通訳をして、

終わったら帰るという生活だったのが、

浦河でのテレワークだとこんな感じ↓季節によって移り変わる外の風景を見ながら、

リラックスして仕事ができるのです時にはAERUの乗馬体験で

外乗している人が見えたりして、まるで

この本を見てるみたいで

幸せな気持ちになれるそうですよ

 

通訳って本当に大変なお仕事で、

ただ単に英語が喋れれば良い訳ではなく

いろんな業種に関わるから、

自分が担当する現場の仕事についての知識も

事前によく勉強しておく必要がある

野球の通訳だって、野球のルールや

用語について詳しく知らないと

務まらないですよね。

加えてフリーランスという立場だと

いつ仕事がなくなるかという不安と

常に隣り合わせだから、仕事が断れない💦

なので小竹さんは、子育て中でも常時

3つくらいの仕事を同時にこなしてたそうです。

そうしてバリバリ仕事をこなしていた頃も

いろんな人との出会いに感動しながら

それはそれで刺激的な毎日だったけど、

コロナで仕事がなくなった時に

「東京で小さなパイを奪い合うより、

短い時間でも常時仕事があって

いつでも馬に乗れる生活を選んだ方が

良いんじゃないか…」

と思うようになったんだとか。

意図的にスローダウンした訳じゃないけど、

もうあまりガツガツ働かなくても

こうして少しずつフェイドアウトしていくのも

いいのかもしれない。

今は今で地に足のついた仕事と言うか、

浦河から世界に繋がってる実感があって

楽しいそうですよ

ちなみに「ご家族はどうしてるの?」

と疑問に思う方もいるかもですが、

ご主人は仕事の関係で東京に住まなければならず、

お子さんは既に成人して独立されてるので、

いわば発展的にそれぞれ自立してる、

って感じみたいですね

 

こうして夢叶い、浦河で充実した日々を

送っている小竹さん。

正にテレワーカーとして

理想的な生活を実現した形なんだけど、

ご本人曰く、これはまだ第1章に過ぎない。

これからは第2章として、

もっと乗馬が上手くなりたいそうです

小竹さんは浦河移住の後、

ラムちゃんを預けている育成牧場の方に

4ヵ月みっちり乗馬を仕込んでもらい、

今は問題なく駈歩までは一人で出来る

レベルにはあるんだけど、問題はその後。

本当はもっと高いレベルのレッスンを受けたり

障害も飛べるようになりたいのに、

現状浦河町内には、残念ながら

大人がそういう練習の出来る

プログラムがないのです

僕はJRAの方に障害飛越の練習を

付きっきりで教えてもらってるけど、

これは非常に特殊なケース。

一般の方からすると、僕はかなりゼイタクな

思いさせていただいてるんですよね💦

小竹さんによると、

AERUで乗馬を体験する人は

もっと馬に関わりたいと思う方が多いそうで、

2~3日だけでもいいから

クロスカントリーコースを走ったり、

障害をやってみたりしたい人は

絶対たくさんいるはず!

乗馬を教えられる人材も多くいる訳だし、

そんなプログラムがあればもっと人気が出て、

来訪者もより長く浦河に滞在して帰るのに…

と思うことしばしばだそうです。浦河を訪れた人が、もっと町内で

時間を過ごすような仕掛けがあれば…

と語る小竹さん。

言葉にも熱が入ります

浦河での環境や人材の活かし方として、

小竹さんがもう一つ提案してたのが、

引退馬について。

毎年何千頭と生産される競走馬ですが、

当然馬にも引退後の余生がある訳で。

そんな馬の余生を支援する

引退馬協会という団体があるんですが、

ここに寄付をされてる方々の中には

金銭的な支援だけでなく、

1年でもいいから馬の世話をして

自分が馬との関係を持ちたいと

いう方も多いそうです。

浦河にはJRAを引退した人材も多く、

そんな方が、引退馬の世話を

希望する支援者たちを相手に

マイスターのような立場で

馬の世話の指導などをして、

使っていない牧場を有効利用したりしながら

引退馬を育ててみたらどうだろうか?

…小竹さんからは、そんなアイデアが

どんどん飛び出して来ます💡

なんなら私を「研究馬」ならぬ

「研究人間」にしてくれませんか?

とまでおっしゃる熱の入れよう

僕もいろんな方と会って来て実感するけど、

こういう「外」から来た方の視点って

新しい発想が詰まってて、

物凄く貴重な意見なんですよね

浦河町さん、ぜひ今後検討してみてください!

 

浦河の環境の活かし方について

絶対何とか実現する道はあるはず!

という強い信念を語ってた小竹さんですが、

それが単なる妄想に聞こえないのは、

小竹さんがこれまで歩んできた

人生経験の重みもあるからなんだと思います。

これまで通訳の仕事をバリバリ

こなしてきた小竹さん。

ワタシ帰国子女でした~とか、

さぞかし海外生活が長かったのかと思いきや、

何と実は、通訳を始めるまで海外経験ゼロ

その前は証券会社に就職されてて、

英語もそれほど上手くなかったそうですが、

英語が好きで、どうしても通訳になりたい!

という想いを叶えるために、

強い意志を持って努力しながら

現在の立場を自ら築き上げてきたのです👏

「今まで点々とやってきたことが

今繋がってここにいる」って言ってたけど、

それスゴい分かる!

そんな小竹さんだからこそ、

浦河で展開できる「人と馬との関係」を

もっと変えていけそうな気がするなぁ。話が面白過ぎて、予定を倍以上

オーバーしちゃったけど、

本当にリスペクト出来る生き方されてて

スゴく刺激を受けました!

小竹さんはご自身のnoteで、浦河住まいを

「長期ワーケーション」って呼んでるけど、

聞いた話では例のログハウスを購入予定だそうで… コレはもう「移住」と呼んでも

いいんじゃないのかな?(笑)

深イイ話を本当にありがとうございました!

改めて、もしご興味ある方は、

小竹さんのnoteもぜひご一読くださいね

mamamarikoさんのnote

コメント

3 件のコメント

  • くま牧場長 より:

    こんばんは、B様。共感できる方に会えたみたいでよかったね。馬に対していろんなアイデアと情熱を持ってる方なので将来新しい試みがスタートするかもしれないね。B様の乗馬環境は恵まれてたのか。確かに例にないスピードで上達してたからな。
    引退馬は現役で結果残せないとセカンドキャリア厳しいってのは聞いたことある。ちょっと前に地方競馬で100連敗くらいして話題になった馬いたけどどうなったんだろう。それだけ出走するのも大変だけど。

  • ふーみん より:

    B☆B、おつかれさまです!
    ラムタラの仔…スゴイですよ
    僕自身、共同馬主ならやったことがありますけど、馬を1頭持つことの大変さは分かります。
    ほんと、金銭的なことはもちろんですが、生き物ですから、好きでなければ続けられない(ペット感覚はダメ!)ですよ
    自分が思う通りのセカンドキャリアを行っている人って、輝いているなと思います

  • しの より:

    凄い方だなあ。
    自立しているし、なんか全て経験してるからこそ話の内容に重味を感じます。私は全然及ばない😅
    浦河への移住が馬たちや調教の方々のライフサイクルにつながるとよいですね。あっぱれです。
    B☆Bは本当にラッキーなんだね。でもプレッシャーも相当なものだろうな。

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