B・Bコラム#11 北海道に教えてもらったこと

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気付いたら、ブログスケジュールの関係で

1ヵ月くらい間が空いちゃいましたが💦

今日は久々にB・Bコラムの再掲を。

今回は初年度シーズン終了直後のものになります。

それではどうぞ!

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#11 北海道に教えてもらったこと

 (2004年10月6日)

ごぶさたしてました!前回のコラムから1ヶ月半も経っちゃいましたね。別にサボってた訳じゃないんだけど、色々とありすぎて…。ひとつには前回のコラム「マスコットにも人権を!」が予想もしないほど騒がれてしまったこと。新聞やテレビで大きく取り上げられすぎて、何だか「人権」って言葉が独り歩きしてしまった感じがしますね。正直言って「人権」は、タイトル考えてる時にトッサに浮かんだだけの言葉で、単なる例えでしかないんですが(笑)。中には僕がヒドいイジメに遭ってて、相当怒ってるような印象を持ってしまう人もいるみたいで、ちょっと参りましたでもご心配なく!書いたことはもちろん全部事実だけど、ああいうことをするのはホンの一握りの心無い人達だけ。特に北海道のファンには、むしろいつもヒジョーに良くしてもらってますから、全然心配する必要はないですよ~!

 

ま、それはさておき。

 

そうこうしている間に、今シーズンも終了してしまいました。西武とのプレーオフ、本当に、本当に悔しい結果に終わってしまったけど、選手達は素晴らしいゲームを見せてくれたと思います。ファンの皆さんも、首都圏のファン・北海道からの遠征組合わせて、ライオンズファンに負けないぐらいの盛上りだったと聞きました。出来れば僕も西武ドームに行って、選手達やファンと一緒にその「空気」を共にしたかった。でも、僕には札幌ドームのパブリックビューイングで地元のファンを盛り上げると言う使命があったので…。

北海道に移転して1年目、本当に色々なことがありました。開幕直後にはまだ閑散としていたスタンドが、シーズン終盤には物凄い盛上りを見せるまでに進化していったことは、皆さんもう充分おわかりだと思うので、僕は僕なりの目を通して感じたこの1年間についてお話ししたいと思います。

 

シーズン開幕前、正直言って僕は物凄く不安でした。僕は果たして、北海道のファン・ファイターズのファンに愛してもらえるのかと…。その不安を取り除くためには、とにかくガムシャラにやるしかなかった。グラウンドを走り回って、お客さんとも極力ふれ合う時間を取って、このコラムでも出来るだけ僕の「ハート」を伝えてきたつもりです。そのせいもあってか、シーズン当初と比べてお客さんの僕に対する反応も明らかに変わってきた。シーズン終盤には、スタンドに出た時には対応しきれないぐらいのファンに囲まれるようになりました。

例の「トリビアの泉」などで知名度が上がったという幸運も手伝って、東京ドームをはじめ他の球場に行っても温かく迎えてもらえるようになったけど、北海道に帰って来るたびに、だかとってもホッとするんですよね。何て言うか、「自分の家」に帰って来たなぁ~って…。やっぱり反応が他と全然違うんですよ。札幌ドームでは、試合前僕がグラウンドに出てレフトスタンド方向に走って行くだけで大きな拍手で迎えてもらえる。スタンドには「B・B」の名前入りボードを掲げてくれてる人が常時10人近くはいるし(グラウンドからも、ちゃんと見えてますよ。ありがとう!)、8月には「道民が選ぶ月間3賞」にも、「隠れたファインプレー賞」として選ばれてしまいました。選手を差し置いてマスコットが受賞してしまうなんて、前代未聞ですよね(笑)。地元のテレビ番組にも色々出させてもらってるし、これまで新聞などの取材も沢山受けました。

最近ファンレターをもらうこともよくあるけど、手紙にも「B・Bに会いに行くのが楽しみで球場に通うようになった」というメッセージがたくさんあります。また、球場で色々なプレゼントをもらうことも増えました。小さなお子さんから年配の方まで、色んな年代の方から…。手紙だけではなく、一緒に撮った写真、僕の似顔絵、自作の小さな人形、お守り、お菓子や栄養ドリンクに至るまで、本当に色々な贈り物をいただきました。中にはまだ字も書けないような小さな子の書いた、ミミズの這ったような解読不可能なメッセージもあるけれど、そんなことは大した問題じゃない。一生懸命心を込めて書いてくれた…僕にとってはそれだけで充分。そのひとつひとつが、僕にとってはかけがえのない大切な宝物なんです。何て言うのかな…北海道の良さって、こういう良い意味での「純粋さ」なんですよね。こっちが頑張った分だけ、愛情をストレートに返してくれるみたいな。僕に限らず選手たちだって、これでやり甲斐を感じないワケがないですよ!

 

そして、忘れもしない9月20日のダイエー戦…あの試合は本当にスゴかった。土壇場で大逆転したあの時の感動は、一生忘れることはないでしょう。ベンチ横で待機していた僕達には、圧倒的な劣勢になっても決してあきらめない選手達の熱気がダイレクトに伝わって来たし、チームスタッフの人達もみな裏から出て来て食い入るように試合を見つめ、大声で声援を送っていた。そして何よりも、スタンドからの地鳴りの様な歓声…。まさに、チームとファンとが「ひとつ」になれた瞬間を感じて、ホント鳥肌モノでしたね。お立ち台に立った新庄選手が「今日のヒーローは僕じゃありません。みんなです!」って言ってたけど、あの言葉に偽りはないと思います。あの福岡の熱気に慣れたダイエーの選手もビックリするぐらいの大声援がなければ、これだけの力が出せたかどうか…。スタンドには「感動をありがとう」って横断幕が出てたけど、僕は逆に言いたい。「ファンの皆さん、感動をありがとう」と…。北海道に移転してきた僕達は、常に「地域密着」という言葉を意識しながらやってきたつもりだけど、最後の最後になって「ホームチーム」の本当の意味を北海道の皆さんに教えてもらった気がします

 

でも、僕はまだまだファイターズが完全に北海道に「根付いた」とは思っていません。例えて言えば、今はまだ蒔いた種が芽を出したばかり。葉は一見青々として元気いっぱいに見えても、強風が吹いたり太陽が隠れてしまったりしたら、いつ枯れてしまうか分かりません。この小さな芽が大木になり、どんな暴風雨が来てもビクともしないようになるまで、僕達には浮かれている暇はない。まだまだこれからも、やらなければならないことが沢山あります。いつか超満員の札幌ドームで、日本一の胴上げを目の前で見てみたい…ありきたりかもしれないけど、これが僕の最終的な夢ですね。いつかきっと、一緒にこの夢をかなえましょう!

 

あ…何だか最終回みたいな雰囲気になっちゃったけど、このコラムはこれからも月イチぐらいのペースでちゃんと続けますのでご安心を!(笑)

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この年2004年は、プロ野球再編問題が起きて

プロ野球界に大激震が走った年でしたね。

9月18・19日の2日間はストで試合が中止になって

僕はヒルマン監督と一緒に札幌駅で

サイン&握手会をやったりもしたっけ。 そして本文にもある9月20日の試合というのは

スト明け翌日の福岡ダイエー戦。

9回裏2アウト満塁から新庄選手のホームランで

大逆転勝利を収めた劇的な試合でした。

僕は今までで一番印象に残った試合と言えば、

今でも迷わずあの試合を挙げますね

このシーズン終盤の一連の出来事は

あまりにも出来過ぎたドラマみたいだったな、と

今になっては思います。

 

あれから早くも19年。

時代はいろいろ変わりました。

では、ファイターズは今北海道に根付いたか?

植物に例えるなら、確かに木は成長して

枝が伸び、葉や花はたくさん芽吹いてると思います。

だけど、僕は「もう完全に根付きました!」

なんて言おうとは思わないですね。

それは「うぬぼれ」なんじゃないかと💦

日本一の夢も叶ったし、

立派な「新しい家」も出来た。

でも、地元北海道を大切に想う気持ちや

ファンの心に寄り添う姿勢、

この「根っこ」は絶対に疎かにしちゃいけない。

北海道のファンの心を掴もうと

必死だったあの頃の文章を久々に読んでみて、

改めてそう心に刻む今日この頃です。

コメント

7 件のコメント

  • くま牧場長 より:

    こんばんは。あの試合、懐かしいね。記録はシングルヒットのやつ。そのSHINJOさんがまさか監督やるとは当時は絶対思わんかっただろうな。あの頃はオバンドーもいたっけ。B・Bの最終的な夢は翌々年にわりと早く実現したもんだなと思った。B・Bはまだ212物語もスタートしていないこの頃から北海道が自分の家という意識を持ってたのが興味深い。確かに完全に根付いたわけじゃないとは思う。そのわりにはノンテンダーとか選手への情が薄いように感じるけどその辺選手に思い入れを持つファンはどう感じてるんだろう。

  • いく より:

    はい、私も「B・Bに会いに行くのが楽しみで球場に通うようになった」ひとりです😁
    B・Bにとって北海道はずっと
    「The HOME」なんだ!
    個性が尊重される時代だから
    アプローチの仕方は色々でいいけど
    目指す方向がバラバラだと大きく育たないよね。
    ファイターズに関わる全員が同じ方を向いて進むには
    どうしたらいいんだろう…
    私達ファンに出来ることは
    何だろう…🤔

  • ぽるしぇ より:

    BBに会いたくて、試合のあとに待っていたこと…懐かしいっていうほどの時間が過ぎたんだ😲なんだかほんとはやいもんだわ~年を重ねるっていろいろ思うし、思い出すしねぇ。
    振り返ってばかりもいられない。前を向いて進みたい。でも足元もちゃんと確かめないと…
    なんだろうね、悩みは尽きないね。

  • HAND より:

    B・Bこんばんは
    正直、ここ数年は「昔は良かったよねー」って話ばかりしています。
    良かった頃を懐かしんでばかり💦
    私はたまたま訪れた札幌ドームでグラウンドを走り回るB・Bに一目惚れして、速攻でファンクラブに入会しました。B・Bに会いたくて観戦するうちに自然とファイターズが大好きになり、休日はもちろん仕事終わりも札幌ドームに通うようになりました。あの頃はファイターズに夢中だったなぁ🤣
    はい、残念ながら過去形です🙄
    いつからか…。なんだかな…。って思うことが増え、応援していた選手もいなくなり、だんだんと遠くなりました😞💦
    昔も今もずっとずっーと変わらないファンファーストのB・Bがいてくれるかぎりファンクラブ会員は続けますけどね😎(笑)

  • 148オキャクサマノコエ より:

    B・B

    読んで思ったのは、B・Bのスタンスや最初の気持ちはずっと変わらないんだって事。
    私は野球も球団にも正直興味なくて、野球選手の名前もよく知らない😆
    でも、球場に行ったりイベントに行こうっ思うのはB・Bに会いたいからだよ。

    いきつけのお店の魅力って、1番はそこで迎えてくれる存在。

    笑顔で「よく来てくれたね!元気だった?ゆっくり楽しんでね!」って迎えてくれると嬉しくなってまた行きたいって思う。

    試合のない日にB・Bが居てくれたら行く😆

  • しの より:

    19年前と変わっていないね。
    そして監督やってるのが新庄さんでエスコンフィールドに歴代監督が集まっていたよね。
    ずっと変わらない気持ちがあるんだなあと感慨深いです。
    20歳、私も歳を重ねたのかと思うけど気持ちは変わらないよ。

  • くまさん より:

    改めて読み返すと、込めてる気持ちの強さが、もの凄く溢れているのが分かります〜😆
    そして今サラながら思うのが、なーんでこの頃B・Bに出会ってなかったかなー、自分😢こんな熱い想いを持った人(熊)に出会えてたら、人生、かなり変わっていたんだろうなぁ。自分がB・Bとしっかり触れ合ったのって、2008年の3月だから、その間の時間が悔やまれます…😭
    まぁ、今となってはの今サラな話。これ以上遅くならなくて良かったと、ポジ変換するよーにしてます😅
    .
    ファイターズと言う木。
    19年と言う歴史では、まだ大木にはなれないでしょうけど、根っこはしっかりとしたと思います。
    それをもっと深く、もっと広く張って行けるかは、ファイターズ次第。そして我々ファン次第。
    活力をドンと上げる栄養剤にはなれないだろーけど、天水の一滴にはなりたいな😊

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